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スタジオ、お庭工事記録。
さらさらさらさら... (モミジが風にこすれる)
ちょろちょろちょろ... (水鉢の空がふるえる)
皆様、お疲れ様です。
今週の頭から、我が町家スタジオの坪庭工事が始まりまして、約3日間でほぼお庭が完成しました。(仕事早すぎる。見習いたい。)
建物の工事が終わってから一年近く、
庭は空き地のまんまで、雑草がのびのびとしていました。それはもうのびのびと。
乱雑にのびた雑草と無造作に散らばる石を眺めて、「これはこれで禅的で美しい庭なのかもしれない」とさえ思いはじめておりましたが。
まぁやっと色々とタイミングが合いまして、一年越しにスタジオの最後のピースがはまったというわけです。
それにしても坪庭って凄いです。
もともとあまり広くはないお庭ですが、植物や水鉢が入ることによって、何もない状態よりも空間に奥行と拡がりが生まれるのです。
空気が清浄になり、お庭だけでなく、屋内の部屋部屋までも引き締まるような気がします。
さてさて、
お庭工事の一部始終をご覧ください。

まず、お掃除から。
のびにのびた雑草が抜かれてスッキリしました。少し淋しい。
水はけをよくするため、土を掘って排水の整備をします。

そこに主役とも呼べるような大きなまるい水鉢がのしのしとやってきます。
もともとこの家に鎮座していた背の高い水鉢と質感が似ていて、まるで生き別れた兄弟の再会のよう。のっぽでごつごつ兄貴石と、まるくてつるちび弟石。


続いてモミジや藪椿のお引越し。庭工事の横でパソコンを作業をしたのですが、何気なく時間をあけてふと横を見たら、2.5mのモミジがいつの間にか庭ににょきっと生えていました。(本当にはやい)

苔もぺったんぺったん貼られていきます。

銅でできた筧が、草木の蔭からスーッと水鉢にのびます。
最後に砂利がどばーっと敷き詰められます。

あっという間に、山の一部をそのまま切り取って持ってきたような、落ち着く空間が出来上がりました。
この後、のっぽの兄貴石の上に、モールテックスの天板がかぶさって、オリジナルの個性あふれる庭テーブルになります。こちらも出来上がりが楽しみ。
ちょこちょこと配置された石たちは、もともとこの家にあったもので、お庭のためにずっと残しておいてありました。
庭として生まれ変わって、この先もずっとこの家にいれることを、石たちも喜んでいるような気がしました。(喜んでくれてるといいな。)

スタジオ防音室は、一面ガラス張りになっているので、製作中は常にこのお庭を眺められるようになっています。
庭をぼーっと眺めすぎて、むしろ作業が捗らない可能性まであります。(動かせ手を)
これから、お庭と共に毎日あかるくのびのびと音楽を続けていけたらなと、ちょろちょろと水鉢に流れる水の音を聴きながら切に思う次第であります。
(ちょろちょろちょろちょろ...)

本日も皆様おつかれさまでした。
それではおやすみなさい。


